ユネスコ無形文化遺産 歌舞伎への誘い INVITATION TO KABUKIユネスコ無形文化遺産 歌舞伎への誘い INVITATION TO KABUKI

演出と音楽音による表現

ツケ

『三櫓稽古之大会』
国立劇場所蔵(NA101260)

舞台上手(かみて)に置かれた、「ツケ板」とよばれる板に四角柱の木を打ちつけて出される効果音をさします。俳優の演技に合わせて打たれ、動作や物音を強調する効果があります。

動作を強調する目的で最も多く打たれるのが、俳優の「見得(みえ)」に合わせて打たれる「ツケ」です。

「幕切(まくぎれ)」で「見得」に合わせて細かく刻んで打たれるツケには、舞台を盛り上げる効果があります。

物音を強調する例としては、登場人物が、舞台上に物を落とした様子を表す軽い音や、駆け出したときの「バタバタバタ」という小刻みな音が挙げられます。

個々の俳優の動きと呼吸が一体化した「ツケ」を打つには、かなり高度な技術が求められます。

『三櫓稽古之大会』
国立劇場所蔵(NA101260)

平成8(1996)年10月
国立劇場大劇場 第199回歌舞伎公演
『四天王楓江戸粧』「紅葉ヶ茶屋の場」
古鉄買い七面の伝七 実は 相馬太郎良門 :市川 猿之助【3】(現:市川 猿翁【2】)