ユネスコ無形文化遺産 歌舞伎への誘い INVITATION TO KABUKIユネスコ無形文化遺産 歌舞伎への誘い INVITATION TO KABUKI

役柄と俳優

蘇我入鹿そがのいるか

登場する演目 | 『妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)』

役柄

敵役(かたきやく)のなかでも、公家や大名など位の高い人物の役柄が「公家悪(くげあく)」です。蘇我入鹿は、絶大な権力と超人的な能力で帝位を名乗り、横暴の限りを尽くします。

扮装

『妹背山婦女庭訓』「三笠山御殿の場」
国立劇場(Y_E0100201000176)

胸に帝位を象徴する竜紋が刺繍された衣裳に、金の冠(かんむり)を被ります。このような紋や冠を身に付けることにより、入鹿が皇位を奪った人物であることを示しています。

鬘はスケールの大きな敵役で使用される「王子(おうじ)」。長い髪を後ろに垂らし、耳の下あたりからも毛を垂らしているのが特徴で、超人的な雰囲気を表しています。

化粧は白く塗った上に藍色で筋を引く「隈取(くまどり)」で、冷たく不気味な印象を醸し出します。

『妹背山婦女庭訓』「三笠山御殿の場」
国立劇場(Y_E0100201000176)