ユネスコ無形文化遺産 歌舞伎への誘い INVITATION TO KABUKIユネスコ無形文化遺産 歌舞伎への誘い INVITATION TO KABUKI

役柄と俳優

藤屋伊左衛門ふじやいざえもん

登場する演目 | 『廓文章(くるわぶんしょう)』

役柄

立役(たちやく)のなかでも、柔らかな振る舞いで優美な色恋にふける「和事(わごと)」の役柄です。商家の若旦那である藤屋伊左衛門は、育ちが良いのに落ちぶれた姿でなじみの遊女を訪ねます。

扮装

『廓文章』「吉田屋奥座敷の場」
国立劇場(Y_E0100176000306)

伊左衛門の衣裳は、「紙衣(かみこ)」とよばれます。この衣裳は、もともとは高い身分でありながら、理由があって現在は落ちぶれている「やつし」とよばれる設定で使用されます。本来の紙衣は、和紙を貼り合わせて作られた粗末な着物ですが、舞台衣裳としては、恋文の一節を金や銀の糸で縫い取った模様で表現され、舞台で映えるようにデザインされています。

「和事」の役は色男の典型であるため、化粧は美しく真っ白な「白塗り」で表現します。

『廓文章』「吉田屋奥座敷の場」
国立劇場(Y_E0100176000306)