ユネスコ無形文化遺産 歌舞伎への誘い INVITATION TO KABUKIユネスコ無形文化遺産 歌舞伎への誘い INVITATION TO KABUKI

役柄と俳優

梅王丸うめおうまる

登場する演目 | 『菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)』

役柄

立役のなかでも、超人的な力で悪人を懲らしめる勇猛な「荒事(あらごと)」の役柄です。梅王丸は、妖力を使って皇位を狙おうとする公家(くげ)・藤原時平(ふじわらのしへい)に立ち向かいます。

扮装

『菅原伝授手習鑑』「吉田社頭車引の場」
国立劇場(Y_E0100289500050)

役名にちなんだ梅の花の刺繍と、子供であることを強調する紫の大きな格子柄が梅王丸の衣裳の特徴です。中に綿を入れた筒状の帯の全長は7メートル近くあり、体に3回ほど巻いて締めます。

鬘は「車鬢(くるまびん)」を用います。車鬢は「荒事」で使用される典型的な鬘で、『暫(しばらく)』の鎌倉権五郎(かまくらごんごろう)などでも使用されます。また梅王丸が元服前の設定であるために残っている前髪は、丸くふさふさした形で表現されています。

化粧は血気にはやる様子を様式的に表現した筋隈(すじぐま)を施し、梅王丸の時平に対する怒りを表します。

筋隈は歌舞伎の「隈取(くまどり)」の中でも代表的なものの1つです。

『菅原伝授手習鑑』「吉田社頭車引の場」
国立劇場(Y_E0100289500050)