ユネスコ無形文化遺産 文楽への誘い An introduction to BUNRAKU

前のページにもどる

演目 主な演目 時代物

妹背山婦女庭訓いもせやまおんなていきんmovie

作者:
近松半二(ちかまつはんじ)ほか
初演:
明和8年(1771年)

作品のあらまし古代王朝を舞台にした壮麗なファンタジー

7世紀に起きた政変(いわゆる大化の改新)を背景に、超人的な悪・蘇我入鹿(そがのいるか)をいかに倒すかを軸にしながら、大和地方の風物やさまざまな伝説を織り込んで作られた時代物。いくつもの筋立てが絡み合う、壮麗な王朝の物語が、江戸時代(1603〜1868年)の風俗のなかで演じられます。

鹿を殺し子を犠牲にする猟師の「芝六住家(しばろくすみか)の段」、対立する家の男女が恋仲となる「妹山背山(いもやませやま)の段」、三人の男女の悲しい恋模様を描いた「道行恋苧環(みちゆきこいのおだまき)」「金殿(きんでん)の段」などがよく上演されます。

見どころ「妹山背山の段」川を挟んで思いを寄せる若い男女の結ばれぬ恋

舞台の中央を流れる吉野川を挟んで、二つの館が並びます。それぞれの家の息子・久我之助(こがのすけ)と娘・雛鳥(ひなどり)は恋仲ですが、親たちの争いのせいで会うことができないまま、入鹿の横暴な命令のために、互いの身の上を案じながら、それぞれに死んでいきます。

人形遣いだけでなく、太夫や三味線も上手(かみて)と下手(しもて)に配され、交互に関連する演技が展開されるなど、対称性を意識した劇構成となっています。

平成28年(2016年)4月2日~24日
国立文楽劇場 第142回文楽公演
『妹背山婦女庭訓』妹山背山の段

舞台映像おもな出演者

<背山>
[太夫]
大判事:竹本 千歳太夫
久我之助:竹本 文字久太夫
[三味線]
【5】豊澤 富助
[人形役割]
大判事清澄:【2】吉田 玉男
久我之助:【3】桐竹 勘十郎
<妹山>
[太夫]
定高:【3】豊竹 呂勢太夫
雛鳥:豊竹 咲甫太夫
[三味線]
鶴澤 清治
琴:鶴澤 清公
[人形役割]
雛鳥:【3】吉田 簑助
後室定高:吉田 和生

詞章