ユネスコ無形文化遺産 文楽への誘い An introduction to BUNRAKU

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演目 主な演目 時代物

本朝廿四孝ほんちょうにじゅうしこうmovie

作者:
近松半二(ちかまつはんじ)ほか
初演:
明和3年(1766年)

作品のあらまし権謀が渦巻く戦国の世に咲く一途な恋

戦国時代(15世紀末〜16世紀)の武将である上杉謙信(うえすぎけんしん)と武田信玄(たけだしんげん)の争いを背景に、男女の恋や兄弟の別れなどを扱った時代物。中国の故事を下敷きにし、湖の伝説などを取り入れた壮大な物語です。

謙信の娘・八重垣姫(やえがきひめ)が、信玄の息子・勝頼(かつより)へ寄せる熱い思いを描いた、「十種香(じゅしゅこう)の段」や「奥庭狐火(おくにわきつねび)の段」がとくによく上演されます。気品ある姫君が一途な恋心を大らかな言葉で訴える場面は、曲調もひときわ華やかです。

見どころ「奥庭狐火の段」愛しい人を救うため、氷上を駆ける姫君

旅先にいる勝頼へ、危機を知らせたい八重垣姫。家宝の兜(かぶと)へ祈ると、神の使いの白狐が現れ、その霊力が乗り移った姫は、凍りついた湖を渡り、勝頼のもとへ急ぐのでした。

それまでの赤から白地の衣装へと早替わりした八重垣姫。兜を手に狂おしく踊るような姫のまわりを、たくさんの狐たちが跳ね回ります。

平成26年(2014年)2月8日~24日
国立劇場小劇場 第186回文楽公演
『本朝廿四孝』奥庭狐火の段

舞台映像おもな出演者

[太夫]
【3】豊竹 呂勢太夫
[三味線]
鶴澤 清治
ツレ:鶴澤 清志郎
琴:鶴澤 清公
[人形役割]
八重垣姫:【3】桐竹 勘十郎

詞章