ユネスコ無形文化遺産 文楽への誘い An introduction to BUNRAKU

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演じる人

三味線弾き しゃみせんひき

物語を彩り陰影を加える、太夫のパートナー

情景や心の動きを音で表します

三味線弾き

身を乗り出し、力を込めて語る太夫の隣で、まっすぐ前を向き、表情を変えることなく演奏する三味線の弾き手。その場の情景や登場人物の心の動きなどを、さまざまな技法で描き出します。しかし、三味線は、ただ物語に豊かな彩りや陰影を与えるだけではありません。太夫をもり立てたり引っ張ったりする、パートナーとしての大きな役割も担っているのです。


三味線のしくみと演奏

三味線は、皮を張った四角い胴(どう)に長い棹(さお)が付き、三本の糸(弦)が張られた楽器です。銀杏の葉の形をした撥(ばち)を使い、弦を弾いたり皮を叩いたりして演奏します。

義太夫節には、大型で棹が太い「太棹(ふとざお)」という種類の三味線を用います。低く太い音を大きく響かせる一方で、繊細な表現にも長けています。旋律を奏でるだけでなく、リズムを刻んだりアクセントを与えたりする、打楽器的な性格も備えています。

三味線しゃみせんをクリックすると解説が表示されます
三味線 駒 棹と弦 さわり 胴 天神
ばち
撥
こま
駒

糸の振動を効率よく胴に伝える部品です

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棹と弦さおとげん

コウキやシタンなどの固い木材で作られ、張られた弦は、太い方から「一の糸/二の糸/三の糸」と呼びます

棹
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さわり
さわり

一の糸を少しだけ棹に触れさせ「ビーン」と響かせる仕組みで、二の糸や三の糸にも共鳴します

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どう

おもにカリン材で作られた空洞の両側へ皮を張り、音を大きく響かせます

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天神てんじん
天神

糸の張力を調整する糸巻きを収める棹の上部です

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