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和事

【わごと】

【WAGOTO】

 
和事独特の柔らかな身のこなし 『廓文章』5代目中村富十郎の伊左衛門 1992年(平成4年)12月国立劇場
 元禄【げんろく】時代の上方【かみがた】で初代坂田藤十郎【さかたとうじゅうろう】によって完成された、やわらかで優美な歌舞伎の演技を指し、江戸で発達した荒事【あらごと】とは対照的な演技ということができます。
 和事は傾城買狂言【けいせいがいきょうげん】から生まれたとされ、元禄時代の上方で、お家騒動物【おいえそうどうもの】の歌舞伎の中で傾城買いの場面が盛んに上演されたことから次第に発達していきました。
 和事の主人公は、映像のような女性的なやわらかいしぐさやせりふ回しが特徴【とくちょう】で、高貴な人物が何らかの事情で身をやつしているという設定もよくみられます。立役【たちやく】の中で、和事で演じられる役柄【やくがら】は「和事」として分類され、その特徴によって「つっころばし」や「ぴんとこな」と呼ばれることもあります。
 代表例として『廓文章【くるわぶんしょう】』の藤屋伊左衛門【ふじやいざえもん】や、「河庄【かわしょう】」、『時雨の炬燵【しぐれのこたつ】』の紙屋治兵衛【かみやじへえ】などが挙げられます。

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