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花道から鳥屋を見た様子
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揚幕が閉じた状態
花道【はなみち】のつきあたりの鳥屋揚幕【とやあげまく】の奥【おく】にある小部屋をいいます。花道から出てくる俳優や、舟【ふね】・駕籠【かご】などの乗り物が出番を待つ場所です。
ここには鏡があり、俳優は自分の衣裳【いしょう】や鬘【かつら】の具合、化粧【けしょう】などを最終チェックします。歌舞伎では「演技の出来は花道からの出で決まる」といわれます。鳥屋から出る瞬間【しゅんかん】がとても大事なのです。そのため鳥屋は、俳優が自分の出番の前に精神を集中させる大事な場所でもあります。また早替り【はやがわり】の時には、花道を引っ込【こ】んでここで扮装【ふんそう】をしたりもします。