伝統芸能の保存及び振興を行う独立行政法人日本芸術文化振興会が運営するサイトです。

近松門左衛門

【ちかまつもんざえもん】

【CHIKAMATSUMONZAEMON】

 
  • 近松門左衛門(『歌俳百人撰』より) 早稲田大学演劇博物館蔵(201‐0926C)
 近松門左衛門(1653~1724)。元禄【げんろく】時代を代表する人形浄瑠璃【にんぎょうじょうるり】、歌舞伎の作者で、上方【かみがた】で活躍【かつやく】しました。元禄時代以前の歌舞伎では俳優が作者を兼ねていましたが、近松の活躍により作者の専門化が進みました。
 越前【えちぜん】の出身で、若いころは公家【くげ】に仕えていたといわれ、そこで作者に必要な古典の教養を身につけたようです。二十代で芝居【しばい】の世界に入り、約30の歌舞伎作品を残しました。その多くは初代坂田藤十郎【さかたとうじゅうろう】が主演し、『傾城仏の原【けいせいほとけのはら】』などが大評判を呼びました。後に人形浄瑠璃に活動の場を移し、世話物【せわもの】の傑作【けっさく】『曽根崎心中【そねざきしんじゅう】』など、多くの名作を世に送り出しました。

おすすめコンテンツ

関連項目

ページの先頭に戻る