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曽根崎心中

【そねざきしんじゅう】

【SONEZAKISHINJU】

 
  • 人形浄瑠璃での上演の様子 『牟芸古雅志(むぎこがし)』曽根崎心中観音巡り 国立劇場所蔵
 1703年(元禄【げんろく】16年)大坂竹本座【おおさかたけもとざ】で人形浄瑠璃【にんぎょうじょうるり】で初演されました。近松門左衛門【ちかまつもんざえもん】が最初に書いた世話物【せわもの】です。竹本義太夫【たけもとぎだゆう】が語りました。初演の1ヶ月前に起こった、お初【おはつ】と徳兵衛【とくべえ】の心中事件を脚色【きゃくしょく】しています。しょうゆ屋の手代徳兵衛は、九平次【くへいじ】という友人に主人の金をだまし取られてしまいます。悩【なや】んだ徳兵衛は、なじみの遊女お初と心中をします。お初が死ぬ覚悟【かくご】を徳兵衛に伝える場面がとりわけ有名です。この世話物は大変評判が高く、その後続々と心中をあつかった作品が作られました。歌舞伎にも移されましたが、戦前まではほとんど上演されませんでした。しかし1953年(昭和28年)に新しい脚本【きゃくほん】と演出で上演されて話題を呼びました。それ以来、たびたび上演されています。

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