-

舞台上からスッポンを見た様子
-

スッポンに乗って俳優が登場する様子
花道【はなみち】の舞台【ぶたい】寄りの七三【しちさん】と呼ばれる場所にある小型のセリです。原則として、妖術使【ようじゅつつか】いや妖怪【ようかい】、幽霊【ゆうれい】などが登場したり退場したりする時に使われます。これらの役には、ある共通点があります。つまり、人間離【にんげんばな】れしているか空想の生き物であるかということです。これらはスッポンを使ってせり上がり、頭から徐々【じょじょ】に登場してきます。場面によっては出たり退いたりする際に、スッポンから煙【けむり】を出すこともあります。そうすることで、怪【あや】しさがさらに増すのです。