俳優が先祖や父兄、師匠【ししょう】、その他の先人の名前を継【つ】ぐことをいいます。江戸時代には俳優だけでなく商人や大きな農家などでも代々同じ名前を継いでいました。現在では、歌舞伎の他に能【のう】や狂言【きょうげん】、文楽【ぶんらく】など、伝統的な芸能の世界で行われています。
歌舞伎の襲名は、俳優がある節目を迎【むか】えた時に、それぞれの家において上位の名前を継いでいきます。現在では例えば市川團十郎家【いちかわだんじゅうろうけ】の場合は、新之助【しんのすけ】→海老蔵【えびぞう】→團十郎となり、尾上菊五郎家【おのえきくごろうけ】では、丑之助【うしのすけ】→菊之助【きくのすけ】→菊五郎というように、段階的に襲名していきます。ほとんどの場合、襲名披露興行【しゅうめいひろうこうぎょう】が行われ、先輩の俳優によって襲名が披露される「口上」の一幕が上演されます。
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関連項目
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【いちかわけ(だんじゅうろうけい)】
【ICHIKAWAKE(DANJUROKEI)】
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