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工藤祐経 香朝楼豊斎筆
その芝居小屋【しばいごや】に出演している俳優の中で、トップの俳優のことです。江戸時代には、作品の演出など舞台【ぶたい】上のことのみならず、芝居小屋の経営などにも関わり大きな権力を持っていました。当然、人気だけではなく俳優としての実力も必要でした。
江戸時代、俳優は現在のプロ野球選手と同じように、1年契約【けいやく】で各芝居小屋に出演しました。1年間は、同じ芝居小屋で同じメンバーと芝居をしていたわけです。しかし現在では、毎月各劇場のメンバーは入れ替【か】わります。そのため、江戸時代に比べて座頭の権限は小さくなりました。
現在では、昔から座頭がつとめてきた役、例えば錦絵【にしきえ】のような『寿曽我対面【ことぶきそがのたいめん】』の工藤祐経【くどうすけつね】や『勧進帳【かんじんちょう】』の弁慶【べんけい】などを、見事に演じきれる俳優のことを指す場合もあります。
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関連項目
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【ことぶきそがのたいめん】
【KOTOBUKISOGANOTAIMEN】