文化デジタルライブラリー

国性爺合戦

【こくせんやかっせん】

【KOKUSENYAKASSEN】

 
  • 「紅流し」の和藤内 『国性爺合戦』12代目市川團十郎の和藤内 1990年(平成2年)11月国立劇場(Y_E0100162000175)
 1715年(正徳【しょうとく】5年)大坂竹本座【おおさかたけもとざ】で人形浄瑠璃【にんぎょうじょうるり】の作品として初演されました。近松門左衛門【ちかまつもんざえもん】作の時代物【じだいもの】です。大変な評判となり17ヶ月連続で上演されました。翌年に京都で歌舞伎に移され、その後江戸でもすぐに上演されました。
 主人公は和藤内【わとうない】という青年です。この役は、中国人の父と日本人の母をもつ実在の英雄【えいゆう】、鄭成功【ていせいこう】がモデルになっています。和藤内は両親とともに中国大陸に渡【わた】り、父の祖国である明【みん】を復興するために活躍【かつやく】します。
 2代目市川團十郎【いちかわだんじゅうろう】によって、和藤内は荒事【あらごと】の役になりました。隈取【くまどり】や虎【とら】との格闘【かくとう】、「紅流し【べにながし】」の場面での飛び六方【とびろっぽう】など荒事の演出がふんだんに使われています。
 写真は「紅流し」の場面の和藤内です。

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