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化粧声

【けしょうごえ】

【KESHOGOE】

 
化粧声 『暫』12代目市川團十郎の鎌倉権五郎 1995年(平成7年)11月歌舞伎座
 「アーリャ、コーリャ、アーリャ、コーリャ」と繰【く】り返された後に、「デッケエ」と叫【さけ】ぶ声のことです。舞台【ぶたい】に並んでいる大名や家来の役の俳優が、荒事【あらごと】で演技をする主人公に向ってかけます。動作をしている間は、「アーリャ、コーリャ、アーリャ、コーリャ」という声を何回か繰り返します。その後、バタバタと打たれるツケとともに、主人公が見得【みえ】をする瞬間【しゅんかん】、「デッケエ」とかけます。
 荒事の主人公は、力強さとともにスケールの大きさが求められます。化粧声は、主人公が大きく立派に見えたことに対してのほめ言葉なのです。
 映像は歌舞伎十八番【かぶきじゅうはちばん】の『暫【しばらく】』でかかる化粧声です。

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関連項目

  • 荒事

    【あらごと】 【ARAGOTO】
  • ツケ

    【つけ】 【TSUKE】
  • 見得

    【みえ】 【MIE】
  • 【しばらく】 【SHIBARAKU】

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