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【き】

【KI】

 
幕切に打たれる柝 『音菊天竺徳兵衛』8代目坂東彦三郎の細川修理之助 7代目尾上菊五郎の大日丸 6代目澤村田之助の梅津掃部 1999年(平成11年)10月国立劇場
 一般的【いっぱんてき】には拍子木【ひょうしぎ】と呼ばれます。四角に削【けず】った2本の木を打ち合わせて音を出します。歌舞伎では、幕の開閉のほか「知らせ」「きっかけ」「ツナギ」に使われます。
 「知らせ」では、すべての俳優が楽屋【がくや】に到着【とうちゃく】した時、舞台【ぶたい】の用意がすべて整って開幕する時、幕を開け切った時などを知らせるために打たれます。「きっかけ」は、セリを上下する時、床【ゆか】の御簾【みす】が上がる時、舞台が廻【まわ】る時などのきっかけとして打たれます。「ツナギ」は、いったん幕が閉まった後に打たれます。次の幕が開くまでの緊張感【きんちょうかん】を持続させるためです。
 このように柝は、観客や俳優、その他の劇場関係者に対して進行状況【しんこうじょうきょう】を知らせる役割があります。
 柝はツケと違【ちが】い、狂言作者【きょうげんさくしゃ】と呼ばれる人々がお客に顔が見えないようにして打ちます。狂言作者は自前の柝を持っていて、よい音が出るように普段【ふだん】から手入れをしています。
 映像では、幕切【まくぎれ】の見得の直前に一回、また見得の後には、間隔をあけて断続的に打たれています。

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関連項目

  • 楽屋

    【がくや】 【GAKUYA】
  • セリ

    【せり】 【SERI】
  • ツケ

    【つけ】 【TSUKE】
  • 【ゆか】 【YUKA】
  • 狂言作者

    【きょうげんさくしゃ】 【KYOGENSAKUSHA】

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