伝統芸能の保存及び振興を行う独立行政法人日本芸術文化振興会が運営するサイトです。

紙衣

【かみこ】

【KAMIKO】

 
  • 衣裳として美化された紙衣 『嫗山姥』 7代目中村芝翫の八重桐 2000年(平成12年)1月国立劇場(Y_E0100218000214)
 和紙を張り合わせて作った服のことで、もとは僧侶【そうりょ】たちが着た粗末【そまつ】なものでした。歌舞伎では、「やつし」などで落ちぶれた姿を表現する際に用いられますが、黒地に金銀の糸で「恋【こい】しく候【そうろう】」など、恋文の断片などを思わせる刺繍【ししゅう】を施【ほどこ】すなどして美化しています。『廓文章【くるわぶんしょう】』の藤屋伊左衛門【ふじやいざえもん】や『嫗山姥【こもちやまんば】』の八重桐【やえぎり】などにこの衣裳【いしょう】を見ることができます。

おすすめコンテンツ

関連項目

ページの先頭に戻る