伝統芸能の保存及び振興を行う独立行政法人日本芸術文化振興会が運営するサイトです。

景清

【かげきよ】

【KAGEKIYO】

 
  • 牢を破った景清 『景清』12代目市川團十郎の景清 1994年(平成6年)1月国立劇場(Y_E0100184000074)
 歌舞伎十八番【かぶきじゅうはちばん】の一つ。
 平景清【たいらのかげきよ】は、『平家物語【へいけものがたり】』の中の登場人物の一人です。『平家物語』では中心的な人物としては描【えが】かれていませんが、さまざまな伝説的なエピソードをもち、能【のう】などにも登場します。江戸時代の庶民【しょみん】にとって、源氏【げんじ】に抵抗【ていこう】した景清は、『曽我物語【そがものがたり】』の曽我兄弟と同じくよく知られた人物であるため、歌舞伎にもたびたび登場します。歌舞伎では1732年(享保【きょうほう】17年)に2代目市川團十郎【いちかわだんじゅうろう】が初めて演じたとされ、歌舞伎十八番【かぶきじゅうはちばん】の『関羽【かんう】』『解脱【げだつ】』『鎌髭【かまひげ】』にも、景清は登場します。
 源氏に捕【と】らえられた景清は、洞窟【どうくつ】の中の牢屋【ろうや】に入れられ、「敵からもらったものは食べたくない」と水さえ口にしませんでした。源氏の武将は、平家の宝のありかを聞き出そうとしますが、景清は答えません。そこで源氏の武将は、景清の妻と娘【むすめ】を牢【ろう】の前に連れてきて責めます。これを見て景清は、これまでずっと耐【た】えてきた怒【いか】りを爆発【ばくはつ】させ、牢を破って大暴れします。この「牢破り【ろうやぶり】」の部分を荒事【あらごと】で演じます。
 現在の『景清』は、1984年(昭和59年)に12代目團十郎が上演したときの脚本【きゃくほん】です。

おすすめコンテンツ

関連項目

ページの先頭に戻る