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大星力弥

【おおぼしりきや】

【OBOSHIRIKIYA】

 
  • 前髪姿の大星力弥 『仮名手本忠臣蔵』6代目澤村田之助の大星力弥 1974年(昭和49年)12月国立劇場(Y_E0100069000115)
 『仮名手本忠臣蔵【かなでほんちゅうしんぐら】』の登場人物で「若衆【わかしゅ】」と呼ばれる元服【げんぷく】前の少年役です。史実の大石主税【おおいしちから】に当たります。
 力弥のような少年役、特に美少年役は「若衆方【わかしゅがた】」と呼び、前髪【まえがみ】を残した鬘【かつら】をつけるのが特徴【とくちょう】です。この髪型は、男性の成人の儀式【ぎしき】である元服【げんぷく】までは前髪をそらずに残していた江戸時代以前の習慣を反映しています。衣裳【いしょう】は若々しさや華【はな】やかさを表現するため、紫【むらさき】や浅葱色【あさぎいろ】などの派手な色が使われることが多く、中には力弥役のように本来女性のものである振袖【ふりそで】に袴【はかま】を付ける役もあります。

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