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市川家(小團次系)

【いちかわけ(こだんじけい)】

【ICHIKAWAKE(KODANJIKEI)】

 
  • 幕末の名優 4代目市川小團次(左) 『桜荘子後日文談 雪峰子離別の場』国立劇場所蔵(02058)
 代々の市川小團次【いちかわこだんじ】の中では、4代目が江戸時代末期の名優として知られています。もともとは上方【かみがた】の俳優でしたが江戸に出て、河竹黙阿弥【かわたけもくあみ】の作品を中心に演じました。小柄【こがら】でしたがセリフがうまく、生世話物【きぜわもの】を得意としました。
 4代目小團次の養子である初代市川左團次【いちかわさだんじ】は、明治時代を代表する俳優の一人です。やはり河竹黙阿弥の作品を多く演じ、明治座【めいじざ】を中心に活躍【かつやく】しました。息子の2代目市川左團次は、当時は演じられていなかった歌舞伎十八番【かぶきじゅうはちばん】の『鳴神【なるかみ】』や4代目鶴屋南北【つるやなんぼく】の作品を復活させました。また多くの新歌舞伎【しんかぶき】の作品も演じました。

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