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揚巻

【あげまき】

【AGEMAKI】

 
  • 揚巻 早稲田大学演劇博物館蔵(100‐2522)
 代表的な傾城【けいせい】役であり、女方【おんながた】の役の中でも大役とされています。歌舞伎十八番【かぶきじゅうはちばん】『助六由縁江戸桜【すけろくゆかりのえどざくら】』に助六の恋人役【こいびとやく】として登場します。
 笄【こうがい】や櫛【くし】などの髪飾【かみかざ】りがびっしりつけられた伊達兵庫【だてひょうご】の鬘【かつら】、豪華【ごうか】な刺繍【ししゅう】の施【ほどこ】された打掛【うちかけ】を羽織るのが傾城の扮装【ふんそう】の典型で、錦絵【にしきえ】はその特徴【とくちょう】をよく示しています。正装時に用いた体の正面に長く垂らす結び方をした俎板帯【まないたおび】や、三枚歯の高下駄【たかげた】も傾城独特のものです。

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関連項目

  • 女方

    【おんながた(おやま)】 【ONNAGATA】
  • 歌舞伎十八番

    【かぶきじゅうはちばん】 【KABUKIJUHACHIBAN】
  • 助六

    【すけろく】 【SUKEROKU】
  • 【かつら】 【KATSURA】
  • 打掛

    【うちかけ】 【UCHIKAKE】

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