女方【おんながた】の役柄【やくがら】の一つ。主に生世話物【きぜわもの】に登場し、江戸時代後期の爛熟【らんじゅく】した世相を背景に生まれた役柄【やくがら】といわれています。「悪いことをするお婆【ばあ】さん」ではなく、ほれた男性のために盗【ぬす】みや殺しなどの悪事を働く中年の女性を指します。髪【かみ】を結わずに後ろでまとめた「馬の尻尾【しっぽ】」という鬘【かつら】に格子縞【こうしじま】の着付けが典型的な扮装【ふんそう】になっています。
『処女翫浮名横櫛【むすめごのみうきなのよこぐし】』の切られお富【きられおとみ】や『於染久松色読販【おそめひさまつうきなのよみうり】』(通称『お染の七役【おそめのななやく】』)の土手のお六【どてのおろく】などが代表的な役として挙げられます。
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関連項目
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【おそめひさまつうきなのよみうり】
【OSOMEHISAMATSUUKINANOYOMIURI】
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【むすめごのみうきなのよこぐし】
【MUSUMEGONOMIUKINANOYOKOGUSHI】