能楽

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能の演目【五番立】

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能 (観世流) 『姨捨』 平成11年12月23日 国立能楽堂
〔シテ〕片山九郎右衛門

●季節:秋  ●場数:2場  ●舞台:信濃の国更科の姨捨山[長野県更植市]  ●登場人物:〔前シテ〕更科の里の女、〔後シテ〕老女の霊、〔ワキ〕都からの旅の男、〔ワキツレ〕同行者、〔アイ〕更科の里人

姨捨(おばすて) [金春流、喜多流は『伯母捨(おばすて)』]

作者:世阿弥/題材:『古今和歌集』、姨捨伝説については『大和物語』『俊頼髄脳(としよりずいのう)』などに類話あり

あらすじ

都の男は、名所の月を眺めようと更科にある姨捨山を訪れます。夕刻、山からの眺めを楽しむ男の前に現れた女は、男の問いかけに対し、昔この山に捨てられ「我が心なぐさめかねつ更科や姨捨山に照る月を見て」と詠んだ老女の未だ晴れぬ心の内について語るうちに、自分がその老女の霊であると名乗って姿を消します。夜になり月が出ると、老女の霊が白衣の姿で男の前に現れ、夜もすがら月を愛でようと言います。月の光を阿弥陀仏の救いの光と見て極楽の様子を再現し、月は満ちては欠けることによって世の無常を示すのだと言い、月光と一体となったかのように舞を舞いますが、昔を懐かしむ執心は消えません。夜明けとともに男が立ち去ると、老女の霊だけがまた、独り山に残されるのでした。

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