能楽

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能の演目【五番立】

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能 (宝生流) 『羽衣』 平成3年8月16日 国立能楽堂
〔シテ〕三川泉

能 (宝生流) 『羽衣』 平成3年8月16日 国立能楽堂
〔シテ〕三川泉

●季節:春  ●場数:1場  ●舞台:駿河の国三保(みお)の浦[静岡県静岡市]  ●登場人物:〔シテ〕天人、〔ワキ〕漁夫・白龍(はくりょう)、〔ワキツレ〕漁夫2人

羽衣(はごろも)

作者:未詳/題材:『丹後国風土記(たんごのくにふどき)』逸文などに見える羽衣伝説

あらすじ

三保の松原に住む漁夫白龍が、仲間たちと浦の景色を眺めていると、松に掛かる美しい衣を見つけ、持ち帰って宝にしようとします。それは天女の羽衣で、現れた天女は、羽衣がなくては天に帰れないと嘆き悲しみます。初めは返すつもりのなかった白龍でしたが、天女の嘆く様子を哀れんで、舞を舞って見せてくれるならば、羽衣を返そうと言います。喜んだ天女は羽衣を身にまとうと、のちの世に「駿河舞」の名で伝わるようになった月世界の神秘と美しさを称えた舞を舞います。すると地上の風景も、天上界のように美しく映るのでした。天女は地上に数々の宝を降らすと、やがて夕暮れの霞の中を、三保の松原から富士の高峰へ天高く昇っていきました。優美な明るさ、清らかさがただよう曲です。

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