能楽

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演技と音楽【謡】

  • 謡の特色
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  • リズム
  • 発声
  • 謡本

謡(うたい)の特色

能の声楽部分が「謡」です。シテやワキなどの登場人物によって謡われるものと地謡(じうたい)によって謡われるものがあります。せりふにも独特の節回しがあり、せりふも含めて声によって謡われるもの全体を「謡」と呼んでいます。謡の発声は、腹式呼吸を基本とし、あごを引き、のどぼとけを下げるようにして、息とともに声を出します。絶対的な音高は定められていませんが、全般的に音の高さは低めで、女の役でも男の声でそのまま謡われます。謡の文章は古語で書かれているだけでなく、和歌や漢詩、王朝物語などの引用が盛り込まれているため、現代人にはやや意味が通じにくいところもあります。しかし、そうした文章と発声法や節回しとがあいまって、単なるストーリーの展開にとどまらない、詩的な趣が醸し出されているところにも、謡の特徴があると言えるでしょう。

能 (観世流) 『船弁慶』 平成17年2月12日 国立能楽堂
〔シテ〕野村四郎 〔子方〕小早川康充 〔ワキ〕福王茂十郎
〔ワキツレ〕福王和幸、福王知登、永留浩史 〔アイ〕山本東次郎

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