単純で素朴な旋律を持つ「わらべ唄」は、日常の言葉と結びつき、言葉の抑揚やイントネーションを反映させている部分が多く見られます。
◇メロディーの誕生
「○○ちゃん、遊びましょ」「どれにしようかな」など、子どもの世界には節がついた言葉が多く見られます。このように、簡単な言葉に異なる音程がつくだけで旋律は生まれます。
子どもの言葉遊びに、数を10まで数える時に、1つ、2つと数えずに、「だるまさんがころんだ」「インデアンのふんどし」「ぼんさんが屁をこいた」と10文字の言葉をあてて数えるものがあります。楽しく数えるため、言葉に抑揚がついているのです。
- 「だるまさんがころんだ」(東京)
- 数を数えるときだけでなく、鬼ごっこの1種として遊びの中でも唱えられます。
- 「ぼんさんが屁をこいた」(大阪)
- 旋律は大阪で日常使われる言葉そのまま写し取ったものになっています。