新内節(しんないぶし)

新内節は、豊後系*1の浄瑠璃[語りもの音楽]で、宝暦[1751-64]頃、鶴賀若狭掾(つるがわかさのじょう)[1717-86]によって曲風が確立*2された浄瑠璃です。「新内」という名は、安永[1772-1781]の頃、美声で人気のあった若狭掾の弟子の2代目・鶴賀新内(つるがしんない)[?-1810]の名前から付けられたといわれています。新内節は抒情豊かな語りが特徴で、題材には、駆け落ち、心中など男女の恋に関係する人情劇が描かれています。三味線は中棹(ちゅうざお)*3を用います。以前は、花柳界などを2人1組で歩きながら演奏する「新内流し」の姿もよくみられました。「新内流し」では、太夫(たゆう)は地の部分の三味線を、三味線弾きは、上調子(うわぢょうし)[高い調子の三味線]を受け持ちます。

《コラム》
「舞台化されるほどのヒット曲も!」

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『明烏夢泡雪(あけがらすゆめのあわゆき)』

「浦里雪責(うらさとゆきぜめ)」
浄瑠璃/富士松長門太夫、新内勝王太夫、三味線/新内勝一朗、上調子/新内勝史郎
1981年[昭和56年]3月26日 第34回邦楽公演「邦楽鑑賞会」
国立劇場小劇場

明烏夢泡雪

3:06

【解説】

新内節独自の作品で、1772年[安永元年]、初代・鶴賀若狭掾が作ったとされる新内節3大名曲の1つ。雪の中、庭木に縛り付けられ厳しく折檻される遊女・浦里の哀切な姿を描く場面で、恋人の時次郎が救いに来たと思ったのは一場の夢だった、という結末が語られます。

【詞章】

きのふの花は今日の夢、今は我身につまされて、義理といふ字は是非もなや。勤めす る身の儘(まま)ならず、この苦しみに引きかへて

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