長唄(ながうた)

長唄は、江戸時代に歌舞伎の音楽*1として成立、発展した三味線音楽です。成立当時の流行り唄、踊り唄や上方(かみがた)唄、さらに浄瑠璃(じょうるり)[語りもの音楽]、謡曲(ようきょく)、狂言(きょうげん)などの詞章や旋律を取り入れて発展しました。歌舞伎音楽の中では、ストーリー性の強い義太夫節(ぎだゆうぶし)や常磐津節(ときわづぶし)に比べ、長唄は情景や心情を歌い上げることを重視している点が特徴です。演奏では、唄を歌う唄方(うたかた)と細棹の三味線を演奏する三味線方(しゃみせんかた)に分かれます。

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『京鹿子娘道成寺(きょうがのこむすめどうじょうじ)』

唄/東音宮田哲男、東音福田克也、東音渡邊雅宏、東音村治利光(杵屋利光)、東音山口太郎(杵屋 巳津也)、三味線/3代目・杵屋五三郎、東音村尾愼三、杵屋五丈、杵屋五吉郎、杵屋五助
2005年[平成17年]1月22日 第130回邦楽公演「邦楽鑑賞会」
国立劇場小劇場

2:56

【解説】

熊野詣(くまのもうで)の僧に恋いこがれた娘が、蛇に変身して紀州道成寺の鐘に巻きつき、中に隠れた僧を焼き殺すという説話をもとにした歌舞伎舞踊の演目です。

【詞章】

鐘に恨みは数々ござる初夜の鐘を撞くときは諸行無常(しょぎょうむじょう)と響くなり。後夜の鐘を撞くときは是生滅法(ぜしょうめっぽう)と響くなり晨朝(じんじょう)の響きは生滅滅已(しょうめつめつい)入相(いりあい)は寂滅為楽(じゃくめついらく)と響くなり聞いて驚く人もなし

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