小唄(こうた)

小唄は、幕末に端唄から派生した三味線歌曲です。2代目・清元延寿太夫(きよもとえんじゅだゆう)[1802-1855]や娘のお葉など清元節の演奏家が、清元節の曲中に端唄を挿入したことから小唄は始まりました。昭和初期、小唄の歌い手の芸者が続々とレコードデビューし国民的人気を集め、戦後には民放テレビ・ラジオの開局に伴い、さらに人気が高まり「小唄ブーム」と呼ばれるまでなりました。三味線は主に中棹(ちゅうざお)*1を用い、撥(ばち)は使わずに爪弾(つめびき)で行います。演奏は、唄も三味線も、明朗を避けて控えめな音色で行います。テンポははやめで軽快、三味線によるオクリ[後弾き・後奏]や、替手(かえで)[本来の旋律と別の旋律]を伴うこともあります。「江戸小唄(えどこうた)」、「早間小唄(はやまこうた)」ともいわれます。

  • 端唄・うた沢・小唄
    • 端唄
    • うた沢
    • 小唄
  • 参考曲
  • 注釈・コラム
  1. *1中棹(ちゅうざお):
    三味線で、棹の太さと胴の大きさが中程度のもの。種類が多く、義太夫節を除く各種浄瑠璃や地歌などで各様のものを用います。

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