河東節(かとうぶし)

講式(こうしき)は、漢文の読み下しによる声明曲です。平安中期以来、江戸時代まで、多種多様な講式が作られました。講式の種類や宗派によって、銅鉢(どうはち)・木魚(もくぎょ)など様々な楽器が用いられています。講式では、仏、菩薩(ぼさつ)、祖師(そし)*1などの徳を称えたり、実績を述べたりするなど、旋律よりも内容に重点を置いています。このため、平曲(へいきょく)や謡曲(ようきょく)などの語りものの音楽の源流になったともいわれています。

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『六道講式(ろくどうこうしき)』

天台宗比叡山 水尾真寂、即真尊のう
1975年[昭和50年]10月17日 第2回日本音楽の流れ「語りもの」
国立劇場小劇場

六道講式(ろくどうこうしき)

2:18

【解説】

六道とは、生命が輪廻転生を繰り返す「地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天」を指します。『六道講式』は、六道の苦しみを逃れ、極楽往生を遂げようとするものです。

【詞章】

今宿因多幸にして。已(す)でに所縁の具せり出離生死の計り事の只此(いま)の時に在るべし。[三重]而(しか)るを深かく名利に貪着して生死を厭はず。とこしなへに愛欲にかかはつて浄業(じょうごう)を修する事なし。頭(こうべ)には霜雪を戴き心は恍塵(とくじん)に染み。一生は盡(あつ)くといへども希望はつきず。我等適々(たまたま) 頭(こうべ)を剃つて心を剃らず。衣を染めて心を染めず。常に世俗の事を念じて名を阿蘭若(あれんにゃ)に仮(か)れり。

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