真言宗智山派の声明

平成26年(2014)9月 国立文楽劇場 第19回特別企画公演

高野山の古義(こぎ)声明である南山進流(なんざんしんりゅう)を源流とした声明で、新義(しんぎ)声明とよばれます。同じく新義声明である豊山(ぶざん)派と比べると、洗礼された静かな調子の声明となっています。「智山の緩読、豊山の早読」などといわれています。

智積院について

真言宗智山派 総本山 智積院 しんごんしゅうちさんは そうほんざん ちしゃくいん

金堂
提供:総本山 智積院

室町時代初期に、根来寺(ねごろじ)山内に、長盛が創建した寺院が始まりです。 覚鑁 が高野山に建てた大伝法院(だいでんぼういん)が、のちに拠点を根来山へ移し、 根本道場 となりました。
天正13年(1585)に豊臣秀吉(1537-1598)による焼き討ちにあいますが、慶長6年(1601)、徳川家康(1543-1616)の寄進により現在地に再興し、学問専門の道場として興隆しました。

興教大師
所蔵:総本山 智積院

智積院
『拾遺都名所図会』
所蔵:国際日本文化研究センター

正式名称・別称
五百仏山 根来寺 智積院
(いおぶさん ねごろじ ちしゃくいん)
住所
〒605–0951 
京都府京都市東山区東瓦町964
URL
https://chisan.or.jp/

おもな法会(声明を聴くことができる年中行事)

1月1日 修正会(しゅしょうえ)
3月21日 正御影供(しょうみえく) 弘法大師の恩恵へ感謝を表すために 御影 (みえ=おすがた)をかざり、「二箇法要(にかほうよう)附き理趣三昧(りしゅざんまい)」が行われます。
4月8日 仏生会(花まつり)
6月15日 青葉まつり 真言宗の宗祖・弘法大師 空海 と中興の祖・興教大師覚鑁の誕生を祝います。
9月10日 運敞僧正忌(うんしょうそうじょうき)
10月4日 玄宥僧正忌(げんゆうそうじょうき)
12月8日 成道会(じょうどうえ)
12月10日~12日 冬報恩講(ふゆほうおんこう) 真言宗を中興した興行大師の功績に感謝し、その恩に報います。真言宗の教義について問答する出仕論義、尊勝陀羅尼(そんしょうだらに)を一晩中 読誦 する陀羅尼会、報恩講を締めくくる御法事と3つの法要が行われる智積院の最も荘厳な行事の一つです。

※参拝にあたっては、公式ホームページなどでご確認ください。

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