日本で最も数多く伝わる民俗芸能です。悪魔や邪気を祓い、場を清める霊獣と考えられたライオンと芸能が結びつき、獅子頭をかぶって舞うようになりました。その演じ方は、1人で演じる一人立(ひとりだち)のものと2人以上で演じる二人立(ふたりだち)のものに分けることができます。

一人立の獅子は、太鼓踊の踊り手が着飾る趣向として獅子頭をかぶったことに始まるといいます。そのため、その多くが腹に太鼓を据えて演じています。
二人立の獅子は、国外より伝わった伎楽(ぎがく)や舞楽(ぶがく)で演じられた獅子を源流とし、各地を巡回する大神楽と結びついたことで広く伝わりました。

二人立の獅子舞や曲芸など、
大神楽のさまざまな芸が描かれています。
「大神楽げいづくし」
よし春画
国立劇場所蔵
大神楽のさまざまな芸が描かれています。
「大神楽げいづくし」
よし春画
国立劇場所蔵