獅子

一人立獅子・風流系獅子ひとりだちしし・ふりゅうけいしし

 日本で“シシ”と呼ばれていた鹿や猪といった動物を自然界の神と考えていた信仰と踊りが結びついたものといわれます。1人で1頭を演じるため、一人立獅子、また踊り手が踊の趣向としてシシの扮装をして演じることから風流系獅子などとよばれます。ほぼ東日本にのみ伝わり、関東を中心に伝わる3頭が1組となって舞う三頭(匹)獅子、東北に伝わる8~12頭を1組として群舞(ぐんぶ)する鹿踊(ししおどり)などがあります。その多くは腹に据えた太鼓を打ち、歌を歌いながら舞い、踊ります。

「三頭六体 角兵衛獅子」
歌川国芳画
国立劇場所蔵

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