人形浄瑠璃 文楽 BUNRAKU

作品:世話物

夏祭浪花鑑なつまつりなにわかがみ

概要

初演:延享2年(1745)、大坂竹本座
作者:並木千柳(なみきせんりゅう)、三好松洛(みよししょうらく)、竹田小出雲(たけだこいずも)

延享元年(1744)に堺の魚屋が大坂の長町裏で人を殺した事件や、歌舞伎で上演された侠客(きょうかく:任侠に生きる人)の物語を取り込んだ全九段で構成される、世話物として初めての長篇となった作品です。
夏の大坂を舞台に、団七九郎兵衛(だんしちくろべえ)・釣船三婦(つりふねのさぶ)・一寸徳兵衛(いっすんとくべえ)という3人の侠客と、その女房たちの心意気を描きます。

映像の場面

思いがけず斬ってしまった義平次(ぎへいじ)が「親殺し」と騒ぎ始めたため、団七はもはやこれまでと観念して斬り付け、死骸を池に投げ捨てて逃げ去ります。

『夏祭浪花鑑』長町裏の段
平成28年(2016)6月
国立文楽劇場 第33回文楽鑑賞教室

あらすじ長町裏の段ながまちうらのだん

大坂・高津(こうづ)神社の夏祭宵宮の日。団七の舅(しゅうと)・義平次は、玉島磯之丞(たましまいそのじょう)と恋仲である琴浦(ことうら)を連れ去り、横恋慕する男に売り渡そうとします。後を追った団七は、義平次に大金を渡すと偽り、琴浦を戻させます。
騙されたことに気づいた義平次は、団七をなぶって叩き、刀を抜いて挑発します。団七はなだめようとするうち、義平次に一刀を当ててしまいます。覚悟を決めた団七は義平次を刺し、祭り囃子の中、御輿(みこし)の人波にまぎれて逃げていくのでした。

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