文楽編・菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)

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ひもとく | 作品の概要

二段目 東天紅の段

  • あらすじ
  • 鑑賞のポイント
  • 詞章
  • 丞相暗殺の恐るべき計画に身内の者が加わります。そして立田前に悲劇が訪れます。

    平成19(2007)年9月<br>国立劇場小劇場 第160回文楽公演<br>『菅原伝授手習鑑』 東天紅の段<br>土師兵衛:吉田 玉也<br>公演記録写真(Y_D0100160046028)

    苅屋姫(かりやひめ)の姉・立田前(たつたのまえ)の夫・宿禰太郎(すくねたろう)と、太郎の父・土師兵衛(はじのひょうえ)は褒美目当てに藤原時平(ふじわらのしへい)の一味になっていました。兵衛と太郎は菅丞相(かんしょうじょう)を護送する贋の一行を仕立て、丞相を亡き者にしようと企みます。出立の合図は一番鶏の鳴き声で、兵衛は通常よりも早く鶏を鳴かせるための特別な仕掛けを用意し、本物の行列が来る前に丞相を連れ出そうと狙っていました。

    そうしたふたりの計画を立田前が立ち聞きしてしまいます。舅の兵衛は立田前を口封じのため殺そうと考え太郎に合図を送ります。立田前に刀を突き刺す太郎。妻の息の根を止め、死骸を館の庭の池に投げ込んで隠してしまいます。用意した鶏は死骸の近くでも鳴くことから、兵衛は鶏を舟がわりの箱の蓋に乗せて池に浮かべます。すると鶏が鳴き、これを合図に丞相の一行は出発してしまいます。

    東天紅とは東の空が紅に染まるという意味で、夜明けを告げる鶏の鳴き声を指します。

  • 悪人になり切れない宿禰太郎

    平成19(2007)年9月<br>国立劇場小劇場 第160回文楽公演<br>『菅原伝授手習鑑』 東天紅の段<br>宿禰太郎:[3代目] 桐竹 勘十郎<br>立田前:吉田 玉英<br>公演記録写真(Y_D0100160046024)

    宿禰太郎(すくねたろう)は父親の土師兵衛(はじのひょうえ)にそそのかされて悪事に荷担したものの、完全な悪人にはなりきれず、妻の立田前(たつたのまえ)に対する愛情も残っています。「と・ど・め」と区切った語り、この一字ずつに、妻を殺すことへの「迷い」・「苦しみ」・「申し訳なさ」が巧みに表現されています。一字ずつ区切った語りに合わせ、人形の動きも変化します。

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    1. 二段目 東天紅の段(詞章 P.1)
    2. 二段目 東天紅の段(詞章 P.2)
    3. 二段目 東天紅の段(詞章 P.3)
    4. 二段目 東天紅の段(詞章 P.4)
    5. 二段目 東天紅の段(詞章 P.5)
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作品の概要
  • 初段
    • 大内の段
    • 加茂堤の段
    • 筆法伝授の段
    • 築地の段
  • 二段目
    • 道行詞甘替
    • 安井汐侍の段
    • 杖折檻の段
    • 東天紅の段
    • 丞相名残の段
  • 三段目
    • 車曳の段
    • 茶筅酒の段
    • 喧嘩の段
    • 桜丸切腹の段
  • 四段目
    • 天拝山の段
    • 北嵯峨の段
    • 寺入りの段
    • 寺子屋の段
  • 五段目
    • 大内天変の段
名場面集
  • 許されぬ勘当
  • 菅丞相の涙
  • 菅丞相と苅屋姫との別れ
  • 白太夫と八重の悲嘆
  • 緊迫の首実検
  • 切なさ極まるいろは送り
作中の人間ドラマ
  • 3兄弟の運命
  • 親子の別れ
  • 師弟関係
主要人物相関図 知っておきたい基礎知識

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