文楽編・菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)

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ひもとく | 作品の概要

二段目 杖折檻の段

  • あらすじ
  • 鑑賞のポイント
  • 詞章
  • 護送の途中、菅丞相が立ち寄った伯母・覚寿の館が舞台。覚寿は事件の原因を作った苅屋姫がゆるせず折檻するのですが、そこに奇瑞が……。

    平成19(2007)年9月<br>国立劇場小劇場 第160回文楽公演<br>『菅原伝授手習鑑』 杖折檻の段<br>立田前:吉田 玉英<br>苅屋姫:吉田 和生<br>覚寿:吉田 文雀<br>公演記録写真(Y_D0100160031036)

    ここは河内国・土師の里(かわちのくに・はじのさと)にある覚寿(かくじゅ)の館。安井の浜(やすいのはま)で養父の菅丞相(かんしょうじょう)に会えなかった苅屋姫は、ひと目でも会って流罪の原因となったことを謝罪し、お別れが言いたいと思っていました。そのことを姉の立田前(たつたのまえ)と話していると母の覚寿が現れます。姫の起こした騒ぎで丞相は失脚してしまった、憎い奴めと姫を杖で散々に打つのですが、心から憎いのではなく、覚寿の目には涙があふれていました。

    そこへ奥から丞相の声が掛かり折檻をやめさせます。姫は父親に対面しようと声がした部屋の障子を開けますが、そこには丞相の姿を写した木像が置かれているだけでした。この木像は覚寿が「形見としてその姿を残してほしい」と願い、丞相自身が自らの姿を刻んだもの。これから館で起きる数々の不思議な出来事。これはその最初の奇瑞でした。

  • 木像の菅丞相

    平成19(2007)年9月<br>国立劇場小劇場 第160回文楽公演<br>『菅原伝授手習鑑』 杖折檻の段<br>苅屋姫:吉田 和生<br>公演記録写真(Y_D0100160045026)

    この段で覚寿(かくじゅ)とともに大切な役割をするのが菅丞相(かんしょうじょう)の木像です。娘ふたりを折檻する覚寿にやめるよう掛けた声、その声は確かに丞相のものでした。しかし、声がした部屋の戸を開けると中には誰もいません。そこにあったのは丞相が魂を込めて彫った自分の姿の木像でした。ここは太夫(たゆう)の語りに特徴があり、「主の姿の木像ばかり」という文章の「木像」のところを「もーくぞおー」と「鼻声」気味に語り、変身を暗示する工夫があります。

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    1. 二段目 杖折檻の段(詞章 P.1)
    2. 二段目 杖折檻の段(詞章 P.2)
    3. 二段目 杖折檻の段(詞章 P.3)
    4. 二段目 杖折檻の段(詞章 P.4)
    5. 二段目 杖折檻の段(詞章 P.5)
    6. 二段目 杖折檻の段(詞章 P.6)
    7. 二段目 杖折檻の段(詞章 P.7)
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作品の概要
  • 初段
    • 大内の段
    • 加茂堤の段
    • 筆法伝授の段
    • 築地の段
  • 二段目
    • 道行詞甘替
    • 安井汐侍の段
    • 杖折檻の段
    • 東天紅の段
    • 丞相名残の段
  • 三段目
    • 車曳の段
    • 茶筅酒の段
    • 喧嘩の段
    • 桜丸切腹の段
  • 四段目
    • 天拝山の段
    • 北嵯峨の段
    • 寺入りの段
    • 寺子屋の段
  • 五段目
    • 大内天変の段
名場面集
  • 許されぬ勘当
  • 菅丞相の涙
  • 菅丞相と苅屋姫との別れ
  • 白太夫と八重の悲嘆
  • 緊迫の首実検
  • 切なさ極まるいろは送り
作中の人間ドラマ
  • 3兄弟の運命
  • 親子の別れ
  • 師弟関係
主要人物相関図 知っておきたい基礎知識

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