文楽編・菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)

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ひもとく | 名場面集

四段目:寺子屋の段 緊迫の首実検 死んだのは間違いなく菅秀才か。身代わりで首を打たれた小太郎の父親・松王丸が首実検をします。

平成26(2004)年4月5日~27日 第134回文楽公演 国立文楽劇場 浄瑠璃 竹本 千歳大夫(たけもと ちとせだゆう)三味線:[5代目] 豊澤 富助(とよざわ とみすけ)人形役割:松王丸:[3代目] 桐竹 勘十郎(きりたけ かんじゅうろう) 武部源蔵:吉田 和生(よしだ かずお)戸浪:吉田 簑二郎(よしだ みのじろう)春藤玄蕃:吉田 幸助(よしだ こうすけ)捕手:大ぜい 登場する首(かしら)文七(ぶんひち):松王丸 検非違使(けんびし):武部源蔵 老女方(ふけおやま):戸浪 金時(きんとき):春藤玄蕃
この場面の詞章:眼力光らす松王(まつおう)が、ためつすがめつ、窺ひ(うかがい)見て、「コリヤ、菅秀才(かんしゅうさい)の首討つたは、紛ひ(まがい)なし、相違なし」
見どころ

松王丸は眉が上下し、目も左右に動く文七(ぶんひち)の首(かしら)で、心理の綾を表現します。「ためつすがめつ」の詞章で、左右の様子を探ります。

続く「窺ひ見て」で、斬り落とされた実は我が子の首を目の前にしながらも悲しみを押し殺し、菅秀才の首に「相違なし(間違いない)」と告げる場面は、父親として肚(はら)で泣く動きから目が離せません。

聴きどころ

松王丸の首実検で緊迫の一瞬。緊張は「窺ひみて」で最高潮に達し、太夫・三味線方(かた)・人形遣いの三業が1つになって息を詰め、動作や心理を描写します。

作品の概要
  • 初段
    • 大内の段
    • 加茂堤の段
    • 筆法伝授の段
    • 築地の段
  • 二段目
    • 道行詞甘替
    • 安井汐侍の段
    • 杖折檻の段
    • 東天紅の段
    • 丞相名残の段
  • 三段目
    • 車曳の段
    • 茶筅酒の段
    • 喧嘩の段
    • 桜丸切腹の段
  • 四段目
    • 天拝山の段
    • 北嵯峨の段
    • 寺入りの段
    • 寺子屋の段
  • 五段目
    • 大内天変の段
名場面集
  • 源蔵夫婦の苦悩
  • 菅丞相の涙
  • 菅丞相と苅屋姫との別れ
  • 白太夫、八重の悲嘆
  • 緊迫の首実検
  • 切なさ極まるいろは送り
作中の人間ドラマ
  • 3兄弟の運命
  • 親子の別れ
  • 師弟関係
主要人物相関図 知っておきたい基礎知識

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