箏爪で絃を弾くことによって音を響かせます。管絃と催馬楽(さいばら)で用いられる箏(そう)は、ほかのさまざまな箏と区別するために楽箏(がくそう)ともいいます。

![[出演]伶楽舎](img/syutsuen.jpg)
竹でできた箏爪で絃を弾くことによって音を響かせます。邦楽曲で広く用いられているため、なじみ深い音色ですが、注意深く聴くと他の箏とは微妙に異なります。
おおまかに分けて奏法は2種類です。軽快な感じの「早掻(はやがき)」と、ゆったりした感じの「閑掻(しずがき)」を、曲調によって使い分けます。
箏は琵琶とともに、おもにリズムを示す楽器です。箏のリズムは、演奏のテンポを決めるうえで大きな役割を担っています。
演奏中でも、次の手を弾くまでに一定の間があるときには、右手を「鶏足(けいそく)」という形にして待ちます。これは箏を美しく弾くための作法のひとつです。