雅楽 GAGAKU

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演者のなりたち 唱歌と口伝

千数百年の長きにわたって伝承を可能にしたのが、雅楽の伝承に適した古来の教習の方法です。師と弟子が一対一で向き合い、譜面を用いずに五感を駆使して繰り返し覚えていくことから、雅楽の習得が始まります。

唱歌(しょうが)とは

雅楽の習得は、楽器を持たない歌唱による練習から始まります。

これは、楽譜を用いずに手で拍をとって膝を叩きながら、擬音化した曲の旋律を声に出して歌う「唱歌(しょうが)」と呼ばれる稽古法です。

稽古の流れは、まず師匠が唱歌を歌い、それを弟子は聞きます。次に一緒に歌い、さらには一人で歌えるようになるまで繰り返し歌いつづけます。

これによって曲の流れをつかみ、息遣いなどを知ることができます。また、楽譜を見ないで楽曲を演奏する暗譜にも役立ちます。

習い始めの数年間は、唱歌だけを繰り返し練習し、暗唱する曲数を増やすことだけを集中的に行うほど雅楽の稽古の基礎となるものです。

口伝による伝承

雅楽の伝承は、師匠と弟子が対面し「口伝(くでん)」と呼ばれる方法によって口頭で伝えられ受け継がれてきました。

平安の時代から雅楽の伝承を担った家系・楽家(がっけ)では、その家に生まれた男子は、幼少の頃から父に唱歌を教わります。父と子が一対一で向かいあい、旋律を口伝えに教え込む口伝により、曲を習得してきました。明治時代に雅楽局ができてからは、家系にとらわれずに、師匠と弟子が口伝によって楽曲の習得を行っています。

宮内庁楽部の研修制度

現在、雅楽の技術継承と楽師養成のために、宮内庁楽部に楽生(がくしょう)という制度が設けられています。

この制度では、楽師になるための研修期間は7年におよびます。授業科目は、唱歌をはじめ、管楽器・絃楽器・打楽器といった雅楽器、歌謡と左舞または右舞、洋楽とピアノです。口伝という伝承方法は昔と変わりませんが、教習項目が多いため、常時3、4人の師匠に師事することになります。

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