文楽編 仮名手本忠臣蔵 Kanadehon Chushingura

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四段目 城明渡しの段(しろあけわたしのだん)

鑑賞のポイント1 「間」の演出で強烈に見せる「決意の一瞬」

塩谷判官(えんやはんがん)の死骸が、菩提寺へ向かった後、現行文楽では「評議の場」「門外での諸士のやりとり」を省略し、御簾内での太棹と細棹三味線のメリヤスで「城明渡しの段」につなぎます。

「城明渡しの段」は、大星由良助(おおぼしゆらのすけ)の肚芸(はらげい)の見せ場、ひとり舞台です。肚芸とは、登場人物の心理描写を、表面的ではなく内に秘め、動作・視線などの端々に滲み出るようにする演技で、思い入れの間(ま)に意味を持たせます。大道具はバタンと返り[「バタン返し」とか「バッタリ」と呼ばれる仕掛け]、城の門が遠景となっていきます。

判官形見の短刀を見詰める由良助、人形遣いの気合のこもった掛け声に、太夫のことばは「はつたと。にらんで」のたった一言のみ。由良助は詰め寄りの型[人形の型。腰を落として、開いた足をすりながら寄せて直立する]で決意の一瞬を鋭く見せます。

メリヤス

三味線の音楽のみで表現する旋律。太夫の長い詞の間に、床(ゆか)の三味線が伴奏風に弾くものと、床の演奏を中断して、陰で数挺の三味線が弾いて人形の動きと合致するものがある。旋律は決まっているが、何回繰り返すか伸縮自在というところから莫大小(めりやす)といわれる。

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