文楽編 仮名手本忠臣蔵 Kanadehon Chushingura

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ひもとく 作品の概要

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三段目 下馬先進物の段(げばさきしんもつのだん)

桃井若狭助が、高師直を討つ気なのを知り、家老の加古川本蔵は主人と家を守るため一計を案じます。先手を打って、師直にこっそり金品を贈る作戦に出たのです

足利直義(あしかがただよし)が鎌倉山に構えた御殿が完成し、諸大名を招いて盛大な饗応(きょうおう)の宴が開かれます。高師直(こうのもろのう)が、家来・鷺坂伴内(さぎさかばんない)を供に登城しました。一向に恋を叶えぬ顔世御前(かおよごぜん)の話などをする所へ、加古川本蔵(かこがわほんぞう)が面会を願いました。鶴が岡での遺恨を晴らしに来たに違いないと2人は身構えます。

ところが、本蔵は、主人・桃井若狭助(もものいわかさのすけ)が無事に饗応役[接待役]を勤められるよう力添えを、と丁寧に挨拶しました。そればかりか、次々と贈答の金品を並べました。あまりの意外さに呆然とする師直と伴内。すっかりまるめこまれ、態度を一変させました。師直は、本蔵に登城の同道まで勧め、本蔵は城内へ入って行きました。

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