文楽編 仮名手本忠臣蔵 Kanadehon Chushingura

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背景を知る 創作とその時代

作品の執筆 合作制と分担

複数の作者が一つの作品を創作する場合には、物語全体の構想・構成を監督する作者がいました。重要な段の執筆も担当するその作者は「立作者」といわれ、その指揮のもと、作品の成否が興行の命運を分けました。

『仮名手本忠臣蔵』終丁
(早稲田大学演劇博物館所蔵)

近松門左衛門(ちかまつもんざえもん)の没後は、浄瑠璃のスケールも大きく複雑になりました。浄瑠璃を語り生かす義太夫節もさまざまな技巧が工夫され、人形は一人遣いから三人遣いとなり、その機構も大きく変わりました。その中で、作者の個性を生かし浄瑠璃の各段をより劇的に構成する方法のひとつとして、複数の作者が分担して執筆するようになりました。これを合作と呼びます。合作制度は、複数の作者の中でリーダーとなる立作者が、全体の構想・構成に責任を持ち、その作品の重要な部分を執筆し、その他の部分についても加筆するというのが基本です。

『仮名手本忠臣蔵』の作者の署名には「作者竹田出雲(たけだいずも)・三好松洛(みよししょうらく)・並木千柳(なみきせんりゅう)」とあります。執筆分担については、連名の筆頭にある竹田出雲が立作者という判断もありますが、浄瑠璃作者としての経験や『仮名手本忠臣蔵』に深く関わる先行作の有無から考えると、並木千柳[宗輔]の存在が圧倒的だといえるでしょう。

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