文楽編 仮名手本忠臣蔵 Kanadehon Chushingura

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背景を知る 史実とその時代

元禄という時代 太平記読みと庶民の教養

戦国時代には武士のための学問だった『太平記』でしたが、江戸時代、誰もが知っている物語となっていました。当代の大事件「赤穂事件」を再構成し、新たな庶民の物語をつくり出すことになります。

『御入部伽羅女(ごにゅうぶきゃらおんな)』巻5
湯漬翫水 著
大坂生玉神社境内の講釈師。演目は『太平記』『信長記』『四十七人評判』
(早稲田大学図書館所蔵)

『太平記(たいへいき)』は南北朝時代の動乱を描く軍記物語です。戦国時代、大名や特権的な上層武士が歴史から教訓を学ぶ教材として、講釈に使われていました。

江戸時代になり平和な世が訪れると、大名や武士に軍談を講釈する者は職を失い、神社や寺の境内や盛り場で口演を始めました。京・大坂・江戸で町[辻]講釈が盛んになり、主として『太平記』を読み聞かせる「太平記読み」が現れると、武士に限らず誰もがその物語を聞けるようになったのです。語りによって伝えられる物語は、文字の読めない者も多かった江戸初期の庶民にとって、分かりやすく歴史を知る手引きでした。

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