大衆芸能編 寄席

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芸能全体

地方へ・都市へ

江戸時代、京、大坂、江戸は三都と呼ばれました。郊外の河原や大きな寺社には人々が集まり、大道芸や見世物が演じられました。一方、地方では瞽女や山伏などが民謡などの芸能を諸国に伝え広める役目を果たしました。

盛り場と大道芸、見世物
『御入部伽羅女』巻之五 湯漬翫水 著 大坂の生玉神社の様子。左端に大坂落語の祖といわれる米沢彦八が描かれている

『御入部伽羅女』巻之五
湯漬翫水 著
大坂の生玉神社の様子。左端に大坂落語の祖といわれる米沢彦八が描かれている

三都では多くの参詣客を集める寺社の周辺は門前町として栄え、盛り場となりました。このような寺社の境内では、宮地芝居や相撲興行も行われたほか、香具師が大道芸をしたり、見世物を行ったりしました。また京の四条河原などでも同様の芸能が演じられました。

大道芸には、口上を聞かせながら傷や歯の痛みなどを治す薬を売るガマの油売り、居合抜きや曲独楽(きょくごま)を見せて歯の薬を売る者など、商品を売るために芸を演じる者と、投げ銭を目的として芸を演じる者がいました。投げ銭を目的とした芸には辻講釈辻噺、浪曲の先行芸能のチョンガレなどがあります。

旅芸人と門付け(かどづけ)芸
『絵本御伽品鏡』3巻 長谷川光信 画 獅子舞の一種で、少年によって演じられる越後獅子

『絵本御伽品鏡』3巻 長谷川光信 画
獅子舞の一種で、少年によって演じられる越後獅子

門付けとは、玄関先や門前で祝福芸や歌舞などを演じて金品をもらうことです。江戸時代は万歳のような門付けの祝福芸が最も盛んだった時代です。門付けとして行われた万歳は、語り役の太夫(たゆう)が扇を持って舞いながらめでたい言葉をうたい、おどけ役の才蔵(さいぞう)が小鼓を打って合いの手を入れました。

三河、尾張、越前、会津、伊予、播磨など各地に広まり、地方色のある万歳が生まれました。太神楽(だいかぐら)も祝福芸である獅子舞や曲芸を演じる門付け芸として知られています。また瞽女や山伏、願人坊主たちも諸国をめぐりながら民謡や貝祭文、チョンガレなどの芸能を各地に広める役割を果たしました。

注釈:三河(みかわ:現在の愛知県南東部)、尾張(おわり:現在の愛知県北西部)、越前(えちぜん:現在の福井県北東部)、会津(あいづ:現在の福島県会津若松市を中心に福島県西部・新潟県の一部)、伊予(いよ:現在の愛媛県)、播磨(はりま:現在の兵庫県南西部[播州])

宮地芝居(みやちしばい)

江戸時代、祭礼などの際に臨時の許可を得て社寺の境内で興行した小芝居

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香具師(やし)

祭りや縁日など人が集まる場で物を売ったり、芸を演じたりする者

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居合抜き(いあいぬき)

刀を抜いたと同時に相手を切る術

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辻講釈(つじこうしゃく)

野外で軍談などを聞かせて、聴衆からお金をもらうこと

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辻噺(つじばなし)

野外で笑い話などを聞かせて、聴衆からお金をもらうこと

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チョンガレ

野外や戸口で錫杖(しゃくじょう)を振ったり、戸口をたたいたりして、おかしな文句や物語を語る芸

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瞽女(ごぜ)

三味線演奏と歌の芸で生活する、目の不自由な女性芸人

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願人坊主(がんにんぼうず)

門付や大道で芸をして銭や食物を得た僧侶。もとは神仏への祈りや参詣などを代行したといわれる

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貝祭文(かいざいもん)

法螺貝(ほらがい)をメガホン代わりにして錫杖(しゃくじょう)で調子をとりながら歌と語りで描く芸能。デロレン祭文とも

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