大衆芸能編 寄席

寄席の芸能

大衆芸能のあらまし
  • 落語
  • 講談
  • 浪曲
  • 漫才
  • 太神楽
  • 奇術
  • その他の芸能

主な演目と種類

演目紹介
竹の水仙(たけのすいせん)
概要

講談の『左甚五郎伝(ひだりじんごろうでん)』をもとにした作品です。左甚五郎は江戸初期の大工・彫刻師で、日光の『眠り猫』など各地に名品を残しています。謎の多い人物なので、さまざまな逸話が講談で作られ、それが浪曲や落語へと伝わりました。

あらすじ

ぼろのような着物を着て旅を続けている左甚五郎が、大津の宿屋に泊まりました。10日間、毎日6升ずつ酒を飲み続けたので、甚五郎の正体を知らない宿屋の女房は不安に思い、亭主に宿賃の催促をさせました。案の定、甚五郎は金を持っていないと答えました。その代わりに竹で水仙をこしらえ、宿の玄関先に置かせます。これに目をとめたのが細川越中守(ほそかわえっちゅうのかみ)でした。家来に買いに行かせると、宿屋の亭主は甚五郎に言われたままに200両という価格を伝えます。あまりの高額に家来は怒って帰ってしまいます。ところが越中守は甚五郎が作ったものだと分かっていて、なぜ買ってこなかったのかと激怒しました。あわてて家来は買いに戻りますが、宿屋の亭主は300両につり上げてしまいます。それでも家来は買って帰りました。そして甚五郎は宿屋夫婦に正体を明かし、宿賃として120両を渡します。この時、人を身なりで判断しないようにと忠告して旅立ちました。

注釈:ここでは、国立演芸場 第1回特別企画公演、初代京山幸枝若の公演をもとに、概要とあらすじを紹介しています。

初代京山幸枝若の浪曲は、終わりの節がとても長いことが特色になっています。リズミカルな節まわしを延々と続けることによって、聞く者の心を浮き立たせます。

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