大衆芸能編 寄席

寄席の芸能

大衆芸能のあらまし
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主な演目と種類

演目紹介
大山詣り(おおやままいり)
概要 ジャンル:旅噺

江戸時代、信仰が名目の旅でも、実は宿での飲食が一番の目的だったという一席。旅先で酒を飲むと必ず大暴れする男が、今回は暴れないと誓いながら、やはり暴れてしまいます。江戸っ子が、まげを大切にし、坊主頭は世捨て人か罪人、または死人とみなされたという時代背景も、うかがうことのできる噺(はなし)です。現在よりも旅に出ることが困難だった時代、人々はこうした噺から旅の気分を味わいました。

あらすじ

江戸時代、旧暦7月に相模の国、大山の阿夫利神社(あふりじんじゃ)にお詣りすることが流行しました。江戸のある町内の男たちも、連れだってお詣りに出かけようとしましたが、いつも旅先で酒を飲むと大暴れをする熊(くま)さんには、遠慮してもらおうという話になりました。しかし、どうしても行きたいというので、旅先で暴れた者は坊主にするという取り決めをしました。ところが最後の晩に案の定、熊さんが酒を飲んで大暴れ。そのまま寝てしまったので丸坊主にします。あくる朝、熊さんがまだ寝ているのを忘れた一行は宿をたってしまいます。まげが自慢の熊さんは、坊主にされた上に置き去りとはと怒り、駕籠(かご)に乗って一行よりも早く江戸に着きます。坊主頭に手拭いを巻いて、町内のおかみさんたちを集め、「大山詣りの一行は金沢八景を見物して舟に乗ったところ、その舟が沈没して自分以外は皆、死んでしまった。菩提(ぼだい)をとむらうために坊主頭になった」と手拭いを取ります。そして悲しみに暮れるおかみさんたちを全員丸坊主にしてしまいます。そこに一行が戻ってきて大騒ぎとなります。

注釈:落語は演者の演出によって固有名詞やあらすじなどに違いがあることがあります。

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