最も知名度が高いとされている組踊の演目です。2人の兄弟が父の敵(かたき)、阿麻和利(あまわり)を討つという物語。阿麻和利の所作(しょさ)「七目付(ナナミヂチ)」に注目してご覧ください。
玉城朝薫によって創られた5演目を紹介します。
演目のあらすじや見どころ、聴きどころを映像、音声、詞章(ししょう)[台本]などで楽しめます。
詞章は、伊波普猷著「校註琉球戯曲集」を定本に、ウチナーグチの発音と現代語訳をつけていますので、観劇の資料としても使用できます。
1719年に『二童敵討』と共に初演された演目です。美少年の中城若松(なかぐすくわかまつ)は、泊めてもっらた宿の女に言い寄られ、寺へ逃げ込み、鐘の中に隠れます。追ってきた女が鬼に変わる場面がこの物語の見せ場です。
羽衣(はごろも)を盗まれた天女が地上で子どもを授かりますが、やがて羽衣を見つけ、悲しみをこらえて昇天(しょうてん)します。親子の別れの場面が見どころの演目です。
沖縄に伝わる羽衣伝説を基にしたといわれています。
玉城朝薫後に創られた組踊の中から、代表的な7演目の概要とあらすじを紹介します。