琉球人、江戸で三味線を弾く

琉球の史書『中山世艦（ちゅうざんせいかん）』成立。『銘苅子（めかるし）』に関連する伝説が記される

野国正恒（のぐにせいこう）、尚豊王夫人33年忌の踊奉行（おどりぶぎょう）を務める

幸地賢忠（こうちけんちゅう）［湛水親方（たんすいウェーカタ）］、尚質王5年忌の踊奉行を務める

玉城朝薫（たまぐすくちょうくん）生まれる。組踊の創始者［1734没］

平敷屋朝敏（へしきやちょうびん）生まれる。『手水の縁（てみずのえん）』の作者といわれている［1734没］

田里朝直（たさとちょうちょく）生まれる。『万歳敵討（まんざいてきうち）』ほかの作者［1773没］

玉城朝薫、島津吉貴（しまづよしたか）の薩摩藩主就任を祝う使節の1人として、初めて薩摩を訪れる

徳川家宣（いえのぶ）将軍襲職の慶賀使、尚益王（しょうえきおう）襲封の謝恩使。
玉城朝薫は与力として同行し、薩摩藩江戸屋敷で女踊「くりまへをどり」、江戸城で歌・三線（うた・サンシン）を披露

玉城朝薫、尚益王死去のため、飛脚使として薩摩を訪れる。城内で囃子狂言、能を鑑賞

尚益王1周忌の踊奉行を玉城朝薫が務める

徳川家継（いえつぐ）将軍襲職の慶賀使、尚敬王（しょうけいおう）襲封の謝恩使。
玉城朝薫は座楽主取として同行し、江戸城、薩摩藩江戸屋敷で奏楽を披露

尚貞王7年忌の踊奉行を玉城朝薫が務める

屋嘉比朝寄（やかびちょうき）生まれる。三線の楽譜『屋嘉比工工四（やかびクンクンシー）』を編集したといわれている［1775没］

尚敬王の冊封。玉城朝薫、踊奉行を務める。

組踊初演。
『二童敵討（にどうてきうち）』『執心鐘入（しゅうしんかねいり）』を上演

冊封使・徐葆光（じょほこう）『中山伝信録（ちゅうざんでんしんろく）』成立。1719年に初演された組踊のことが記される

尚穆王の冊封。奥平朝来（おくだいらちょうき）、田里朝直が踊奉行を務める。『万歳敵討』『義臣物語（ぎしんものがたり）』ほかを上演

田里朝直、在番（ざいばん）奉行歓待のため踊奉行を務める。「新編狂言六番」を上演

尚温王の冊封。中国［清］の乾隆帝（けんりゅうてい）崩御のため、芸能は表向き一切中止となる

『冠船踊方日記（かんせんおどりかたにっき）』成立

尚灝王の冊封［辰の御冠船（たつのおかんせん）］。この時の踊奉行不明。『姉妹敵討（しまいてきうち）』『花売の縁（はなうりのえん）』ほかを上演

『本部大主（もとぶウフヌシ）』成立。現存する最古の組踊写本

尚育王の冊封［戌（いぬ）の御冠船］。羽地按司（はねじアジ）ほか3人が踊奉行を務める。『二童敵討』『銘苅子』ほかを上演。後に台本が伊波普猷（いはふゆう）『校註琉球戯曲集（こうちゅうりゅうきゅうぎきょくしゅう）』に収められた

尚泰王の冊封［寅（とら）の御冠船］。小禄朝睦（おろくちょうぼく）、奥武（おう）親方が踊奉行を務める。『長瀬按司（ながせアジ）』『伊祖之子（いそのし）』ほかを上演。琉球王国最後の御冠船来航

『冠船踊奉行小禄按司日記（かんせんおどりぶぎょうおろくアジにっき）』成立。1866年の御冠船踊の記録

玉城盛重（たまぐすくせいじゅう）生まれる。琉球最後の名優とうたわれた［1945没］

野村安趙（のむらあんちょう）、尚泰王の命により『欽定工工四（きんていクンクンシー）』完成

新垣松含（あらかきしょうがん）生まれる。御冠船踊や沖縄芝居で活躍し、後進を指導［1937没］

渡嘉敷守良（とかしきしゅりょう）生まれる。琉球・沖縄の伝統的な演劇で活躍［1953没］

真境名由康（まじきなゆうこう）生まれる。戦後、組踊復興の中心的存在［1982没］

初代玉城盛義（たまぐすくせいぎ）生まれる。沖縄芝居の俳優・舞踊家として名を残す［1971没］

島袋光裕（しまぶくろこうゆう）生まれる。玉城盛重に師事し、組踊と舞踊を学び活躍［1987没］

親泊興照（おやどまりこうしょう）生まれる。玉城盛重から伝統的なせりふの発音を受け継ぐ［1986没］

宮城能造（みやぎのうぞう）生まれる。新垣松含や玉城盛重に師事。女の役で人気を博す［1989没］

沖縄座が玉城盛重を招いて組踊を上演し、にわかに組踊熱が高まる

金武良章（きんりょうしょう）生まれる。御冠船踊の伝統を継承［1993没］

日本民俗協会主催「琉球古典芸能大会」［東京・日本青年館］において『二童敵討』『執心鐘入』ほかを上演

石川［現在のうるま市］の城前（しろまえ）小学校校庭において『花売の縁』上演。戦後初の組踊の上演

文部省主催、芸術祭参加東京公演「琉球組踊」において『二童敵討』を上演

琉球組踊保存会結成。会長に真境名由康が就任

琉球政府文化財保護委員会、組踊「玉城朝薫作五番」［『執心鐘入』、『二童敵討』、『銘苅子』、『孝行の巻（こうこうのまき）』、『女物狂（おんなものぐるい）』］を重要無形文化財に指定。
記録映画『執心鐘入』、『花売の縁』作成

伝統組踊保存会結成、会長に真境名由康が就任

沖縄日本復帰記念組踊公演において、『大川敵討（おおかわてきうち）』上演［東京・国立劇場］

国の重要無形文化財に琉球古典音楽が指定され、各個認定保持者［人間国宝］に島袋正雄（しまぶくろまさお）、照喜名朝一（てるきなちょういち）が認定される

国の重要無形文化財に組踊音楽太鼓が指定され、各個認定保持者に島袋光史（しまぶくろみつふみ）が認定される

国立劇場おきなわ開場

国指定重要無形文化財に組踊音楽歌三線が指定され、各個認定保持者に城間德太郎（しろまとくたろう）が認定される

国指定重要無形文化財に組踊立方が指定され、各個認定保持者に宮城能鳳（みやぎのうほう）が認定される

国指定重要無形文化財、組踊音楽歌三線の各個認定保持者に西江喜春（にしえきしゅん）が認定される