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作品の概要

  • あらすじ

第九 徳兵衛内(とくべえうち)の段

刀盗難の罪を着せられた玉島磯之丞(たましまいそのじょう)。悪辣な企みは見破られ、磯之丞の潔白が明らかになります。次は、磯之丞が団七九郎兵衛(だんしちくろべえ)を救う番です。

備中玉島。一寸徳兵衛(いっすんとくべえ)の家に滞在している玉島磯之丞のもとに、浜田家の家老・介松主計(すけまつかずえ)が訪れます。浜田家の家宝の刀を盗んだ金で、琴浦(ことうら)を身請けしたとの疑いで、磯之丞を取り調べに来たのです。

団七九郎兵衛は、同じく徳兵衛の家にかくまわれていました。そこへ釣船三婦(つりふねさぶ)がお梶(おかじ)親子を伴ってやってきました。団七が捕まるまでの身代わりに、幼い息子・市松(いちまつ)に手枷(てかせ)がかけられているのを知った団七は苦しみます。やがて団七の居所がわかり、大鳥佐賀右衛門(おおとりさがえもん)の率いる役人が家を襲います。斬り合って薮のなかに逃げ込む団七の前を、縄をかけられた磯之丞が通りました。佐賀右衛門は、どさくさ紛れに磯之丞を斬ろうとします。主計は、佐賀衛門の刀に目を付け、これこそ浜田家の家宝の刀であると見抜きます。刀を盗んでその罪を磯之丞に着せたのは、琴浦(ことうら)の件で磯之丞に恨みを持つ佐賀衛門と判明し、磯之丞は帰参(きさん)を許されました。

磯之丞が晴れて無実となったことを知った団七は、徳兵衛の手で縄をかけられます。磯之丞は、恩のある団七を、我が身に代えて救うことを誓うのでした。

注)現在「徳兵衛内の段」は、ほとんど上演されていません。


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